『乙女はお姉さまに恋してる』第4話 開かずの扉の眠り姫

 瑞穂たちは夜中に集って、お約束の怪談話を始める。例によって有り体の噂が蔓延っているのだが、その流れで瑞穂のあてがわれた部屋がただひとつ、離れた場所に取られていることに気づく。ここぞとばかりまりやはあることないこと吹きこむのだが、しかしその日から本当に奇妙なことが相次いで……

 本当にお約束を踏むのが好きだなあ、皆さん。定番通りの怪談話に定番通りの添い寝、定番通りの見つかっちゃった騒動。解り易くて温い笑いが漏れます。しかしその徹底したぬるさが心地好い。やっぱり全般に作画の質は下がり気味ですが、相変わらずそれを誤魔化すように作画枚数を絞り、細かな演出の仕掛けでテンポや雰囲気を向上させる。別にパンチラはどうでもいいんだっていうかいまいち情緒がないのでその点では不満。

 それにしてもネタの核である高島一子初登場のひと幕は素晴らしい。登場するなり驚異的な早口でまくし立て、なかなか自分の置かれた境遇を理解しない。これもお約束通りと言えばその通りですが、それを全力でやっているのは好感が持てます。しかしなんで瑞穂にだけ触れるのか。そして瑞穂はどうして同じパターンを繰り返すのか。実は馬鹿だろおまえ。まりやを演じる浅野真澄嬢がこの上なく楽しそうに感じるのは私だけか。

 しかし一番面白かったのは、CM明けのアイキャッチでした。……そう、現実にはそれがあるんだよな。

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