実はピーター・ストーメア2本立て。

 スケジュールの調整がうまくいくならハシゴは当然。祝日のため人でごった返す渋谷に乗り込んできました。

 1本目は109に隣接する建物にある、渋谷シネセゾンにて公開。『スクール・オブ・ロック』のジャック・ブラックルチャ・リブレの選手に扮する笑いとちょこっと感動の物語ナチョ・リブレ 覆面の神様』(UIP Japan・配給)。笑いやドラマにほとんど伏線を張らず、いわば逆を衝く手法がメインなので、嵌れないと最後まで困惑すると思いますが、そのオフビート感が妙に癖になる類の、センスのある作品でした。ジャック・ブラックは相変わらず素敵です。詳しい感想は後日、こちらに

 近所のファーストフードで昼食を摂ったのち、続いて訪れたのはパルコにあるシネクイント。鑑賞したのは、廃工場に閉じこめられた家屋喪失の男5人、誰が誘拐犯で誰が人質なのか、そしていったい何者であればこの窮地を生き延びることが出来るのか――という前提がそそるシチュエーション・スリラーunknown/アンノウン』(MOVIE-EYE・配給)。想像していたほど伏線ばりばりの本格ミステリ、という感じではありませんでしたが、しかしシチュエーションを活かした緊張感に、心理的伏線をきちんと踏まえたどんでん返し、そして尺とのバランスも見事で、優秀な出来です。『SAW』や『メメント』ほどショッキングな場面はなく、しかし結末の余韻は不穏という、スリラーとしてはある意味より整った作品とも言えますし、何より記憶喪失の面々がことごとく曲者で、演技の面でも見応えあり。最近のスリラーではいちばんの収穫だと思います。詳しい感想はやっぱり後日、このへんに

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