『鉄板少女アカネ!!』第9話

 確か全10話と言っていたんですけど今回が最終回。さもありなん。

 嵐山蒼龍(竜雷太)がすべてを教える代わりにこの男に勝て、と連れ出したのは何と、黒金(陣内孝則)だった。その腕に、父・鉄馬と同じ火傷のあとがあることにアカネ(堀北真希)は愕然とする。なおも納得のいかないアカネが嵐山を問い詰めると、嵐山は自らの屋敷の裏山に彼女を案内した。そこにあったのは、父の名を刻んだ墓碑であった……

 どっちに転んでも嵐山先生は犯罪者決定、ということで。たとえ親族でも届け出なしに埋葬すれば死体遺棄罪に問われますし、いないことを承知でエレナに無理難題を突きつけていた彼の行動はかなり詐欺罪スレスレです。

 それにしても最後までグズグズな話でした。嵐山の意図も解るしアカネの感情表現は大変に良かったのですが、そこに至る導入が粗雑、で今回1話のなかでも嵐山や黒金の行動は支離滅裂すぎ。嵐山はまるっきりただのボケ老人ですし、黒金は身勝手な理屈で他人を振りまわしているだけ。あれでは何をやっても何を言っても説得力がない。結局最後まで筋が通っていて、積み重ねでいくらでも弾けることが出来たエレナだけが気を吐く、という結果になってました。しかもこの話の流れで、当初はもう1回やるつもりだった製作者の思考がまったく理解できない。これでやっとまともに話の厚みが出来てるのに、当初は2話分費やすつもりだったのか?! しかも厚みがあるだけでぜんぜん整理できてねえし!!

 現場はいい雰囲気だった、とかどこかに書いてありましたが、そりゃこれだけ好き放題やっていれば現場は楽しかろう。しかしもう話が人前に出せるレベルじゃない。結局このスタッフが成し遂げた唯一まともな判断は、全10話の予定を縮めたことのみだったかも。

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