……けっきょくリアルタイムで観てしまいました。頭の中が朦朧とした状態での鑑賞だったので、感想は再起動してから書いてますけど。
試験が終われば夏休み。だがその前に、聖桜生徒会は来たる学園祭に向けて活発に動いていた。ホームページや様々なツールを導入してのアピールはちゃんと届き、生徒たちに前向きな態度が見られるように。学美を中心に躁状態の生徒会メンバーたちだったが、光香はむつきの様子が何故か気に掛かっていた……
前回といい今回といい、このシリーズの主役が実は光香だということを感じる構成でした。全体を覆っているのは光香の“気持ち”の問題で、距離を置いて眺めるとほとんど事件も何もない。しかしその微温的な話運びのあと、プロローグと同じ描写を置くことで、表現に膨らみを持たせています。この表現の成熟度は出色。
ただ、ハイレベルの作画・演出を維持するのはさすがにしんどいらしく、今回はところどころ作画も演出もだれてます。意味もなくお尻のアップを入れてみせたりした、生徒会室で学園祭サイト用のゲームで遊んでいる場面など、このアニメにしては珍しく間の取り方が悪く全体が上滑りしていました。
しかし真夜中から夜明けにかけて、微笑ましい夜遊びに興じる光香とむつきを描くトーンは巧い。学園内での明るいトーンとのコントラストが活きていて、これといった見せ場がないのに不思議と印象深いものを残す1話でした。
どうでもいいんですが、いつもはまったく色気を感じさせないデザインなのに、今回珍しく“女の子”を感じさせるカットがあって吃驚したり。明け方の海辺を歩いている光香とむつきの絵。影が強い分、ちゃんと曲線が認識出来るんです。
ついでにもひとつもっとどうでもいい話。作中ちらっと出てくるSDキャラ、声を金田朋子が当ててるんですが……あれだけのために呼ばれたのか? いや、確かに本領発揮のような台詞(?)構成だったけど。
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