錬金戦団はいったんカズキの再殺を撤回し、ヴィクターとの決戦に全力を傾注した。その隙にカズキたちは当初の目的――カズキをヴィクター化した“黒い核鉄”の素性を探るため、ニュートンアップル女学院への潜入を決行する。新たな段階に移行したヴィクターに戦団が苦戦するその一方で、カズキたちはヴィクターと、“黒い核鉄”を巡る真実を知る……
佳境……なんですが、ヴィクター戦のほうはパワーバランスが無茶苦茶で、面白いというより戸惑います。前回の変形する潜水艦もそうですが、何だこの“男の子”リビドー全開の武装錬金の数々はっ! そして何だ大戦士長との常軌を逸した戦い方はっ?! 原作で知ってはいたことですが無茶にも程があって、正直引きました。
他方、ニュートンアップル女学院での展開も、学校の素性はあらかた無視されていて無駄が多いように感じられます。しかし、急速に判明する新事実に対する斗貴子さんや蝶野の反応にいちいちドラマを感じさせ、とどめにあの残酷な事実を持ってくる構成は見事。もともと原作でもこの辺は大いにバランスを欠くくだりで、それをちゃんと調整しているだけでも賞賛ものなのです。
来週は、最終決戦を前にした束の間の休息パートであり、これまで仄めかしているだけだった斗貴子さんの本当の感情が顕わになるくだり……のはず。あー、とうとうここまで来たんだなあ。14話あたりではペース配分が微妙に感じられたのですが、ここに来て急激に余裕が出始めてます。そして早くもなんだか名残惜しくなってるし。
ただ……このペースだとやっぱり『武装錬金アフター』の部分は少なくとも放送枠には入らないっぽいのがちょっと残念。CDドラマではきっちりと再現されたストロベリーっぷりが動画で観たかったのう。いずれにしても気の早い感慨ではある。
コメント
この続きはDVDでね! という商法かも知れませんよ。
“あのね商法”かーっ?!