『史上最強の弟子 ケンイチ』第二十一撃 許さない!!ケンイチ怒りの拳!

 武田の脱会リンチが始まった。兼一から携帯電話の番号を押しつけられていた武田だったが、過去の苦い経験を抱えた武田は連絡を避け、土壇場でラグナレク脱退を宣言した旧友・宇喜田とともに抵抗を試みる。しかし新たな拳豪として名前を連ねたキサラに対しては、彼も為す術がなかった。戦う力を失ったふたりが、窮地に追い込まれたとき――遂に、兼一たちが彼らを見つけた!

 最初の頃とは見違えるほどにレベルアップした兼一の姿を明示すると共に、新しい展開に繋がる大切なエピソード、だけあって、作画・演出共にここ数回とは比較にならないレベル。部分的に半端な作画もありましたが、全体がこれだけ底上げされていては文句をつける方が筋違いというものでしょう。あの集団の初登場と同時に、美羽が晴れてあの“称号”をキサラから賜る話もあったのですが、そこも実に力を入れて処理していたので、実に見応えがありました。ていうかこんなに格好いい兼一と美羽は初めて観た気がします。

 あまりに力みすぎて不自然な演出もありましたが、原作では軽んじられていた伏線をちゃんと拾ってクローズアップするという箇所もあって、尚更に好感触。なんかこのアニメで初めて、充足感を覚えた1話でした。

 ところで、原作ファンには不評だった“キサラ”の発音、どうも意図的だったようで。美羽が“サラ”と発音したのを、キサラがいきり立って“キサ”だ、と否定するというひと幕がありました。その違いにどんな意味があるのかは知りませんけど。

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