妖魔の襲撃に悩まされる小村。村長は遂に、民衆には疎まれながらも、妖魔の気配を察知し滅することの出来る職能集団“クレイモア”に出動を要請する。派遣された戦士は、だがその冷たい雰囲気で早くも村民たちから忌避されるようになる。ただひとり、村で最初に両親を殺された少年・ラキだけが彼女に関心を持ち、親しげに接するのだった……
異形のダーク・ファンタジーのアニメ化です。原作初巻からの読者なので、必然的にチェック。
第1回なので割り引いて考えねばならないのも事実ですが、しかしそれでもこのクオリティは嬉しい。緻密な背景に端整なキャラクターの線、アクションには充分な迫力と重みがありますし、演出もオーソドックスながらレベルは高い。
もともと原作からしてこのあたりの話の出来はいいのですが、それを崩さないどころか、より洗練したかたちで再現しています。ラキの境遇を巡る周囲の冷たさは村社会の現実を反映していますし、そんな彼を巡るクレイモアの戦士=クレアの仄かな人間性の描き方も巧み。
まだ完結していない原作を、どうやってうまく締めくくるのかが不安ながら、とりあえず基本的な仕上がりはさほど心配せずに済みそうです。視聴継続確定。
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