『ウエルベールの物語』第１話　始まりの章

　盗賊稼業で暮らすティナは、ウエルベールの城にある黄金の女神像目当てに侵入するが、そこで姫君リタが政略結婚の相手であるサンガトラスの王子ゲルニアを刺した現場を目撃、成り行きでリタもろとも逃げ出す羽目に陥る。一方、ウエルベールともともと緊迫状態にあったサンガトラスは今回の出来事を看過することなく、期限付きでリタの公開処刑を要求、果たされなければ戦端を切ると脅してきた。だが、父として娘を殺すことも、自国を戦火に晒すことも避けたい王は、別の道を模索する……

　……うーん、作画は悪くないし、アニメとしては珍しいアダルトなひと幕から始まるあたりの冒険性などは評価したいんですが……話の流れや演出がことごとく緩い。何だろう。全体の雰囲気はいいのですが、盗賊として詰めの甘いティナ、成り行きの不透明なリタの犯行の一部始終、リタのあとを追う人々の行動、やたらはやばやと貼り出された手配書……などなど、細かい部分に不自然が目立つ。

　概ね作画は整っているのですが、３ＤＣＧによる船などとの調和が取れていなかったりと一部が杜撰なのも気になります。この勿体なさは何と言ったらいいのでしょう。

　とりあえず切るほど駄目、という気はしなかったので、当面は視聴継続しようかと思うのですが……どうなることやら。