先週のうちにチケットを確保してあったので、いちおう世間的には平日ながら、映画鑑賞に赴く。今の私はそれが可能なお仕事なのさっ。
……が、目当ての作品がなかったら、こんな日に映画鑑賞になんか出かけません。行きの時刻は通勤にかちあっているし、六本木に着いてみればチケットカウンターもvitもコンセッションまでも長蛇の列。そりゃそうだ、平日とはいえGWの期間中で休みの人も多く、加えて本日は映画サービスデー、しかも公開作品は待望の超話題作ともなれば人が詰めかけようというもの。予めチケットを購入しておいたことだけが唯一賢明でした、我ながら。
鑑賞したのはもう言わずもがな、サム・ライミ監督&トビー・マグワイア主演によるメガヒット・アクション・シリーズ最新作、“黒いスパイダーマン”も登場する一区切りの1本『スパイダーマン3』(Sony Pictures Entertainment・配給)。感想はというと――最初は若干物足りない印象でした。キーマンである親友ハリーの心理的変遷にいまいち説得力がなく取って付けたような感があること、複数の“怪人”を共存させたためにどこか散漫になってしまったこと、またラストシーンが静かであっさりしていてカタルシスが弱いことなどが原因だ、と思うのですが、mixi用に簡単に感想を書きつつ考察していくうちに、だんだんこれはこれで充分正解なんじゃないかと思えてきました。もともと第一作から拡げてきた風呂敷を1本で畳むにはこのくらい急速に話を運ばなきゃいけませんでしたし、あまり華々しすぎるラストは、ヒーローものの解釈を拡大させたこのシリーズには相応しくない。それ以前に細部の丹念さ、アクションの迫力が健在で、2時間ちょっとにたっぷりとモチーフを詰め込んでいるのですから、クライマックスとして充分な仕上がりでしょう。観てから時間が経つほどに評価が高くなってるな。ともあれ詳しい感想は後日、このへんに。
観賞後は秋葉原に立ち寄ってお買物……のつもりでしたが、思うところあっていったんやめて自宅に戻り、夕方出かけ直す。しかし目当てのものの発売日を勘違いしていたことに、着いてから気づいたのでありました……。いいや、明日は思ったより陽気が良さそうなので、もう一回出て来ようっと。
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