いくら攻撃しても効果のない第5拳豪ジークフリートに、兼一は動揺を隠せない。だが、途中で逆鬼の忠告を思い出し、冷静さを取り戻すと、ようやくジークフリートの攻撃の特性を理解する。しかしそれでもまだ、兼一の攻撃が通用するようになったわけではない。窮した兼一は、修行のときたった一度だけ成功した、独自の技を試そうとする――
ほぼ1話を使い切って、兼一が初めて自ら開発した技“無拍子”を描いてます。原作でもこの周辺ではいちばんカタルシスのあるエピソードですが、やっぱり初披露の場面は見ていて痺れます。
ただ、作画のほうは今回も微妙。話そのものが力強いので誤魔化されてしまいますが、全体に細かく崩れていますし、大切な“無拍子”のひと幕で、その前の師匠連のアドヴァイスがいかなかたちで反映されているのかを、実際の一打できちんと見せきっていない演出はどうにも心許ない。頑張っているのは認めるんですけどねー。
何はともあれ、真殿ジークフリートの素敵な連作でした。再登場まで時間がかかるのが寂しい。
コメント