エレノアは消極的な態度を改め、ウィリアムに進んで近づこうとしはじめた。ウィリアムは困惑しながら、少しずつ彼女を受け入れるようになる。そんな関係でも確かに幸せを感じていたエレノアであったが、彼女を溺愛する姉・モニカに事情を知られたことで、事態は思わぬ展開を見せる。一方エマは、主人夫妻のロンドン行きに同行を命じられるが、ウィリアムのいるロンドンに近づくことを躊躇う彼女は、どうにかしてそれを固辞しようとする……
ほらやっぱりテンポ速ええよ。話のテンポは如何にもヴィクトリア朝を舞台にした物語らしくゆったりとしてますが、語るべきものはきっちりと語っている証拠です。そしてOPを眺めたときに直感したとおり、やっぱり原作の完結まで描くつもりらしい。
それにつけても、ウィリアムにしてもエマにしても、またやがて悲しい運命が待ち受けているエレノアにしても、基本的に自分から動かないので、まわりに促される格好でしか話が進まないのが可笑しい。ハキムにも匹敵する暴走お姉さん・モニカの清々しいまでの自滅ぶりが見所……だったのですが、全般に作画の質がいまいちで、原作のようなインパクトのある画面構成を排除してしまったがためにカタルシスも欠いているのが惜しい。相変わらずディテールへのこだわりは素晴らしいんですがにゃー。
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