『帰ってきた時効警察』第五話 幽霊を見ても決して目をそらしてはいけないのだ

 平成のホラー・クイーンと呼ばれる黒井桃子の双子の姉妹・桜子が殺害された事件が時効を迎え、霧山の趣味の対象に入った。現在もなお桃子の周辺では、桜子の遺作となったドラマ『ふたりんぼ』の関係者がたびたび事故に遭うという怪事が繰り返しており、桃子の周囲にもそれ以外の場所でも未だに桜子の影がちらついている……さて、事件の真相は?

 共同脚本は『ARIA The ANIMATION』などの吉田玲子。というわけで期待していたのですが……ああ、さすがだ。はじめは「ネタ見え見えじゃん!」と突っこんでいたのですが、見事に『時効警察』らしくネタを増幅してきました。ていうか第2期に入ってからオチの切れが格段に良くなってるぞ。

 小ネタの切れ味という点では前回に劣るものの、それでもちゃんと鏤めてくれてますし、トータルの完成度、『時効警察』という世界観のなかで展開するミステリとしては実に優秀な1本。このシリーズ、もしかして続けるほどに良くなる可能性を秘めてるか?

コメント

  1. thebomb より:

    今回、共同脚本に参加された吉田玲子さんは、主にアニメ方面で活躍されている方で、『Dr.コトー診療所』の吉田紀子さんとは別人だと想うのですが、如何でしょうか?

  2. tuckf より:

    あ、その通りです。このお二人、作風も信頼性も似ているのでけっこう頻繁に勘違いします。失礼いたしました。

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