『エル・カザド』第7話 働く男

 L・Aの身勝手な行動を見かねたダグラスは、密かにエリスたちを追っていたリカルドに彼の回収を依頼する。自分をからかった男達を血祭りに上げるなど、L・Aの異様さが際立ち始めるなか、エリスたちはリカルドの連れ・リリオと奇妙なひとときを過ごすのだった……

 これまでも逃走劇にしてはやたら長閑な趣でしたが、今回は特にひどい。ぜんぜん話が進みゃしない。なかなか動かなかったリカルドと、逆にどんどん奇行が加速していたL・Aの交戦が唯一緊迫する一場面で、あとはだらだらだらだら。作画は相変わらず安定しているので、見た目からストレスを溜めこむことはないのですけど、作品の世界観からするともっと切れ味のある話運びや、細かなユーモアを鏤めて欲しいところ。そんなお色気未満の描写だけじゃ足らんのです。

 と言いつつも、基本的な仕上がりは水準を保っているので、今後も鑑賞はし続けますが。しかし、2クールなんだな、これ……。更に弛まないことを祈る。

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