『英國戀物語エマ 第二幕』第九章 覚悟

 ジョーンズ家とキャンベル家の破談は瞬く間に社交界全体へと広まり、ジョーンズ家は次第に取引先を失っていく。ウィリアム自身は自業自得と身構えていれば良かったが、とばっちりを食う家族は苛立ちを顕わにしていた。だがその一方で、エマもまた覚悟を決めつつあった……

 静かに、真綿で首を絞めるように包囲されていくジョーンズ家と、メイドという本分に立ち戻ったエマ。話としては中間点にあり盛り上がりには欠きますが、それを怠らず淡々と描いているのは好感触。

 ただ今回気になったのは、序盤と後半とで作画のタッチが異なること。序盤は、最初の頃に多かった目が大きめの作画であったのに対し、後半は目のサイズが程良くなり、線も繊細さを増した趣の異なるタッチ。絵としては後半のほうが綺麗なのですが、なんとなく動かすのに苦労しているような印象で、前半は如何にもアニメチックながら動きは悪くない。……あ、だからか?

 お互いに腹を決めたものの、そのかたちが食い違ってしまったウィリアムとエマ。とはいえこういう場合どっちの押しが強いのかは明白です。来週あたり、楽しみにしていたシーンが来る……はず。

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