『さよなら絶望先生』第１話

　裏を録画しているんだからこっちはリアルタイムで鑑賞すりゃいーじゃん、というシンプルな解決策を用いて、とりあえず最低でも第１回だけはチェックしておこう、ということで。

　春だというのにいきなり桜の木で首を吊っていた男の名は、糸色望。苗字のサイズを間違えると酷いことになってしまう名前と究極のネガティヴ思考の持ち主である。そんな彼を助けたのは、異常なまでのポジティヴ思考の持ち主・風浦可符香。まったく噛み合わないふたりだが、よりによって糸色が赴任した学校で受け持ちとなったクラスに、可符香は所属していたのである……

　……うははは、笑えるほど直球の新房監督作品だ。作品についての情報をほとんど提示しないＯＰとか訳の解らん黒丸*1とか、色遣いは変えても相変わらず実験的な画面作りとか、もうそのらしさだけで痺れてしまって、あんまり内容がなくても気になりませんでした。びば実験アニメ。

　ＯＰはあまりに素っ気なさ過ぎてちょっと物足りなかったのですが、ＥＤは曲・背景ともに絶品でした。大正ロマン風の画面作りにしばしば盛り込まれる悪趣味なモチーフ、そして鮮やかな色遣い。リアルタイムで鑑賞し続けるかはさておき、とりあえずＯＰとＥＤは購入すると思う。そして、原作が久米田康治だからか、恒例のエンドカードには藤田和日郎を起用している……うわ、なんかこれ目当てでDVDも買ってしまいかねんな。