誓い通り本編の感想と同日に引用してみた。特に拾ったのは、平野綾の異様な技が光る１曲。同じ歌の中でキャラクター用の声とシリアスな歌用の声とを交互に出す、というのをやってのけてます。若干シチュエーションに不自然な印象は禁じ得ませんが、その技にひたすら感心させられます。
それにしてもこのアルバム、ヴォーカル集として聴くには芸の精度が高すぎる。本当にカラオケボックスで、趣味に走ったり手探りで歌ってみたり、という感じが見事に表現できていて、一種のドラマとして楽しめるのですが、歌として聴くには、かがみがトーンを合わせるのに苦労する『I’m Proud』とか随所で出だしを間違えるこなたとか、歌っている途中ずっと恐縮していて、歌詞が終わると「もう止めていいですよ」とおずおずお願いするみゆきとか、そういう趣向がちと鬱陶しい。それ故に、先日まとめて購入した３枚のＣＤのうち、これだけを未だに携帯電話に転送していないのです。いや、好きよ。好きだけどね。
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