夏。寝ているところをいきなり拉致された瑞稀が連れて行かれたのは、海。第二寮の寮長・難波南の母・伊緒が経営する海の家の手伝いに文字通り駆り出されたのである。こき使われながらもそれなりに楽しんでいた一同だったが、瑞稀は女湯から出ようとしていたところを伊緒とばったり遭遇してしまう。実は保険医の梅田の姉である伊緒は事情をすぐに理解したが、このまま嘘をつき続けるのは難しいと諭すのだった。それはさておき、海の家では桜咲学園の宿敵・桃郷学園との対決がにわかに始まるなか、難波は昔の彼女と再会して、複雑な心境に浸っていた……
上川隆也がいいー。本当にいいー。そんなに出演シーンはないのに存在感充分。
それはさておき、話がうまい具合に転がるのに合わせて、キャラクターそれぞれを描き込む方向に進んでいるようです。もともとキャラは立っていましたから、ストーリーがひと筋でなくてもちゃんと見せられる、しかもそれでいて主題が一貫しているので、実は隙がない。『あいのり』のパロディを入れたり、悪ふざけと紙一重のゲームもちゃんとドラマに活かしていたりと、ただ過剰なばかりでなく、全体での仕上がりも向上しております。
そういう流れの変化にも合わせて、これまでいささか強引だった次回への引きも、ちょっと深みのあるものになっている。そろそろ後半戦突入ですが、以後も心配することなく楽しめそうです。
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