『クレイモア』SCENE18 北の戦乱I

 逃走中のクレアと、恩義を果たすために彼女を追うジーンのふたりを、組織の使者が訪ねた。逃走の罪を許す代わりに、大勢を動員する任務の頭数になれ、というのである。その目的地は北――クレアの同行者・ラキが別れたのちに向かった場所でもある。類を見ない無数の“銀眼の魔女”たちを駆り出して立ち向かうのは、群れを成す覚醒者――

 序盤、ところどころ微妙な絵があったので大丈夫かなー、と思ったのですが、やっぱりこの作品、戦闘に入ってからの気合が違う。けっきょく最後には気にならなくなってました。組織の計画性が微妙に疑わしい、のはたぶん原作から引きずっている問題点なので致し方ない、と割り切れば充分にスリリング。

 そして登場人物が増えるほどに際立つのが声優の贅沢さです。基本的に女性のみでもかなり豪華だったというのに、男覚醒者まで山口勝平檜山修之と、往年のアニメファンには嬉しい名前が連なる。実のところ毎週そのあたりがいちばん楽しみだったりします。

 それにしても敵がどんどん強大かつ統制が取れてきたために、クレア達を駒扱いする組織はどんどん苦境に立たされている気がするのですが、果たしてどの程度狙っているのやら。そしてアニメはどこまでそれを明らかに出来るのか。面白いのはいいんですが中途半端なところで投げ出されそうなのが心配です。

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