藤吉晴美は隠れオタである。この時期恒例の夏の祭典のために用意した原稿をコピーしに行く途中、糸色と衝突して落としてしまい、見られたと誤解した彼女は自分の素性を打ち明けるが、問題は“同人誌”という単語である。糸色の認識する“同人誌”とオタの認識する“同人誌”とはけっこう大きな隔たりがあるのだった……
……ちなみにこういう食い違いは、いわゆるオタクと、そのへんの文化と隔絶された文学青年崩れとが話すと本気で生じます。本質的には糸色先生の認識のほうが正しいということも忘れずにおかないと駄目です。
前半はこの時期もう見飽きたネタから始まり、なんとなく微温的な流れだったのですが、CMを挟んでから急に毒まみれに。久米田康治らしくて安心しましたが随所に時事ネタを含めているのは大丈夫かと思う。はっきり言ってその担がれてる芸人は……あ、架空のものか*1。ならいいか。
これまででいちばん久米田康治原作らしいエピソードでしたが、それ故の微妙さがつきまとう1本でもありました。いや、この場合はだからこそいい、と言うべきかも知れませんけど。
だが何よりも驚かされたのは、エンドカードが高橋留美子だったことです。うわあ。
*1:と、ちゃんと最後のテロップに出てました。
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