『クレイモア』SCENE23 臨界点I

 自らの不甲斐なさを嘆いた挙句に、クレアは両脚だけを覚醒させる、という離れ業を演じる。どうにかリガルドの片腕を切り落とすことには成功したが、急激な覚醒で得たスピードに身体が対応しきれない。しかしそれでもクレアはリガルドに挑み続ける。まだ、まだ足りない、と念じながら――

 作画にも演出にも手抜きなし。作業しながら眺めているはずが見入ってしまいましたよ。もともと力の扱いについて筋が通っているのがこのシリーズでしたが、ここほど説得力を備えている回もない。戦略よりも意志の力がものを言う、という根性論はいかにも少年漫画ですが、裏打ちがしっかりしているので反感は覚えません。

 ここでひとつ大きな山を越えたわけですが、さて、このあとどうするのやら。だいたいあと何話あるんだこれ。

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