『電脳コイル』第24話 メガネを捨てる子供たち

 優子が目覚めたとき、すべてが変わっていた。デンスケは事件の渦中で消滅し、勇子は電脳体を異界に引きこまれたまま戻ってこない。そして昨晩の騒ぎが原因で、子供達はことごとく親によって眼鏡を取り上げられていた。優子が喪失感に見舞われる一方、オバちゃんは組織を離れた領域で、真相を探るべく暗躍を始めた……

 いよいよ本当に大詰めなのだ、と実感させる暗澹とした1話。現実世界に関わることの出来なくなった勇子に替わって、優子が積極的に動きはじめる。ヒロインがふたりいたのは結局このためだったのか。“感覚”というものの真偽についての考察を挟んで、ようやく過去と対峙する――つまりこの期に及んで、単なる背景として仄めかしているだけに見えていた優子の過去が初めて機能しはじめた。本当に、どこまで考えて作ってたんだこの話。

 並行して、先に退場を余儀なくされていたあの人も行動を始め、いよいよ本当のクライマックスへ。どう決着させるのでしょうか、わくわく。

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