『もっけ』第9話 エンエンラ

 静流は、歴史や風俗の類に関心のある少女・佐保から、彼女の祖父に逢わせて欲しいと請われる。当初、彼女の身にまつわっていた煙が気に懸かっていた静流だが、これまでに出逢った人々とは異なるスタンスで“怪”に触れようとする佐保に魅せられ、静流は親交を深めていった。だがいつしか、そんな静流自身にも煙がまとわりつくようになり……

 佐保役が桑島法子というだけでクリーンヒットですた。

 全般に瑞生メインの話よりも静流、それに爺さんが絡めばなおよし、という傾向にあるこのシリーズですが、今回も例に漏れずいい仕上がり。静流の気質が影響しているのか、変な外連味を発揮しないので、地味ではありますが落ち着いた味わいを終始醸していました。化物そのものは出て来ませんが、石燕を引用していることもあって、いわば京極堂シリーズの憑き物落とし日常版、といった趣向であり、観ている側でも思いめぐらせてみれば身近に心当たりのありそうな現象なので、非常に納得しやすい。

 初回はどうなることかと思いましたが、その後は波がありつつもだんだんクオリティを安定へと持ち込みつつあり、とりあえず見続けようという気分にはなっています……当初の期待よりモチベーションが低いのは否めないが。

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