週末恒例の映画鑑賞、今日はそろそろ年越し蕎麦の注文をしておきたいということもあり、どーしても行きつけの蕎麦屋に寄りたかったので、必然的に最寄りのTOHOシネマズ西新井へ赴くことに。なまじ観たい映画があれこれあるために、この方が的を定めやすいのです。実際、お昼ぐらいにうまく終わる作品を、という基準で選んだら、ひとつしか残りませんでした。
某ケータイ小説原作の映画の効果か、やたらと十代前後の女の子が大挙しているのに辟易しつつ劇場へ。ここがオープンして既に4度目の来場ですが、最初の『ヘアスプレー』を除いて毎回9番スクリーンなのはどういうことでしょう。そして当然ながら若い女の子の比率は至って低い。
鑑賞したのは、巨匠・黒澤明の傑作を、森田芳光監督&織田裕二主演にてリメイクした大型時代劇『椿三十郎』(東宝・配給)。当初は予習としてオリジナル版を観てから行こうかと考えていたのですが、前評判などから敢えて予習はしないほうがいいだろうと方針を切り替えていました。多分正解だったと思います。ただただ面白い。ほぼオリジナル通りだという脚本に間然するところはなく、可能な限り粒を揃えた俳優陣がそれぞれの役柄に充分な説得力を付与している。腹の探り合いと駆け引きの面白さに、シンプルだけど重みのある殺陣。正直、これだけ揃っていればもう文句のつけようはありません。あとでオリジナルを観ようと思っていたのですが、変に比較するくらいなら敢えて避けて、良作としてこっちを記憶に留めておくのも一手かも。あっちはほとぼりが冷めてから観る。そのくらいがっちりとして、いい気分にさせてくれる良質の娯楽映画です。森田芳光監督作品には厭な思い出があるので躊躇していたのですが、観て良かった。
鑑賞後は当初の予定通り行きつけの蕎麦屋にて昼食を摂り、帰宅してバタンキュー……さて、来週までに作業の目処を立てておかないと。
立て込んでいるので、詳しい感想は後日アップいたします。
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