ここから昨日の続きとなります。
とりあえずすぐさま木原浩勝氏が登壇し、まずは宣伝の映像上映。さすがに冬ということもあって、やたら製作費のかかった自主製作映画と、このあいだ発売記念イベントを観てきた『四八(仮)』のふたつだけ、と実にすっきり。続いて、最近回ごとに制作されているオープニング映像を、年末ということでまとめて鑑賞。例のグラビアアイドルが加わったあたりから急速にお遊びが激化しているのが手に取るように解ります。最新作なんか某人気ドラマのパロディでやんの。
続いて、最近すっかり常連と化し、本業もけっこう多忙らしいのに今回も律儀に駆けつけてくれた某グラビアアイドルが登場。まずは彼女を聴き手にして、最近入手した“いわゆる”心霊写真を紹介。そんな派手なものではなく、とりあえず場の空気を暖めるような感じ。続いて、某グラビアアイドルが最近の仕事を経て知ったエピソードに軽く言及すると、木原氏の新しく取材したエピソードへ。ある事件にまつわる話もインパクトはありましたが、まるで民話のような展開を示すエピソードがちょっとした衝撃でした。
休憩を挟んで、今度は前回悪い意味で気を吐いてしまったグラビアアイドル嬢が、本領発揮の体験談を提示。あれだけ吐き出しておいてまだそんなに定石を逸脱する話を隠し持ってるのか、と驚かされることしばしば。そもそも家系が凄まじいので、その周縁から幾らでも引っ張り出せそうなだけでも凄いのですが、実は幼少時代の経験も強烈なのがこの娘の特徴です。前回は地理話で攪乱されたきらいがありましたが、今回は満喫させてくれました。その合間合間に木原氏が挟んでいったエピソードも秀逸でした。
再びの休憩を挟んでの第三部は、前回休んだ西浦和也氏が登場。恒例のお笑いネタのトリに、年末に初の単著が刊行される、という目出度い報告が。1冊に100話収録というスタイルを選択したため、尺の制約から『新耳袋』に文体が近づき、結果として名実共に木原氏の弟子ということを社会的に示すことにもなるようで。某嬢の登場でやや霞んでいましたが、やはり期待すべき才能だと思うので、楽しみにしておきましょう。某嬢が早朝からの仕事のために5時頃に離脱したのち、久々に西浦氏が正統派の怪談を披露。単著に絡んで取材した、やや特殊なエピソードだったのですが、如何せんオチが不明瞭なので消化不良の印象は免れず。最後に木原氏が『幽』最新号のためにインタビューを行った元自衛官の方々から採集したものの、諸般事情から本誌には掲載しなかったエピソードを紹介。収録されなかったのは、内容に問題がある、というより取材のテーマとの不一致や取材した時機の都合だったようで、これもなかなかのインパクト。ここしばらくの体調不良などもあって、この頃にはかなり強烈な眠気に見舞われしばしばうつらうつらとしていたのですけれど、概ね内容を記憶していたことからも出来は察していただけるかと。
最後に来年最初の回の開催日とチケット発売日の告知があり、いつも通りの締めの儀式を済ませて、終了。例年、夏よりも密度が濃いと言われる年末の新耳袋ですが、今回も例に漏れず盛り沢山で満足。……さて、次回は落ち着いて鑑賞できるでしょうか。いやそれ以前に無事に買えるんだろうか。
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