正月。退屈を持て余して冬馬とマコトを呼び出す夏奈だが、人を集めてもやっぱり出来ることはない。というわけで、意味もなく温泉を目指すのであった……
キャストのみ引き継ぎ、製作スタッフはすべて入れ替えての続編ですが……ＯＰが『かんかんのう』に見えた瞬間、もう駄目だ、と思いました。ひでえ。比べるまでもなく前シリーズより大きく落ちる……。
色遣いはメリハリが利いていていいんですが、作画の状態がとにかく悪い。いや悪くてもいいんだ、いいんだが１話目だというのに何このぎこちない関節の動きは。バストアップ程度の距離なら見られるんですが、ちょっと大きな範囲をフレームに入れると途端に壊れる。Ｂパート、車の中での描写なんか眩暈がしました……春香が歪んでる。前後の距離がおかしい……ていうかその車曲がれてないよ!! 原作の簡略化した線をいい意味で踏襲した前シリーズに対し、背景や体の線を描きこもうとしている心意気は認めますが、出来ないんなら省略するとか工夫しなさいってば。
話の構成も、複数の出来事を折り重ねて膨らませていった前シリーズに対して、ごく単純に正月のまったりとした情景を追っているだけなので、どうもメリハリに欠ける。というか、比較してみて何で前シリーズがあれだけ楽しめたのか改めて理解できました。なまじ人間関係を踏襲して、改めて説明せずに描いている分、尚更にそのクオリティの低さを痛感します……後半、人間関係が輻輳したあたりからようやく少しテンポが良くなりましたが、これを序盤からやらないと、観る側は逃げるぞ。
というわけで第１話の見所は、三姉妹の入浴シーンぐらいでした……湯気少なめというところぐらいしか取り柄もないし。ただ、細部の工夫に化けそうな可能性は窺えるので、引き続きチェックを続けましょう。……ＥＤがまた『かんかんのう』だった時点で早くもめげそうになりましたが。あーもう前シリーズが懐かしくなってるんですが。
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