合宿以来、紀梨乃が部に顔を出さなくなった。厭な予感がする、と飛び出していった鞘子が目にしたのは――元気に家の惣菜屋を手伝っている紀梨乃の姿。過労で倒れた母の看護と共に、日中は店に出ていたために、学校に来る暇がなかったのだ。間もなく練習に復帰し、予選大会に向けて奮起するが、コジローは気懸かりでならない。そして週末、遂に大会が始まった……
まだ現物は読んでませんがガイドブックで流れを知ってしまったため、展開自体はほぼ原作通りだということはよく解ります。そしてきっちりと、室江高剣道部における紀梨乃という人物の重要性を打ちだしていることも。
作画の状態が若干緩んでいますが、それでもその辺のアニメより格段に安定していて、観ていて不満や違和感を覚えることはありません。戦いのシーンをさらっと片付ける一方で、都の二面性をそっと挿入したり、空回り娘・鞘子の力みっぷりが味わえたりと、キャラクターの個性もほぼ余すところなく盛り込んでいる。
安易ながらシリーズには珍しい本当の危機を織りこんで、次回に続く。そろそろ、完結していない作品を原作に持つ本編がどのあたりで決着するのか気になってきました。
そういえば昨日、本編のDVD第1巻を紹介しているところでは触れるのを忘れていたのですが、オープニングは第1話の素材使い回しではなく、オリジナルの絵を使ったものに変更されています。最初に髪を縛っている紀梨乃のところまでは放送版と同じ、以降は室江高5人娘をそれぞれ単独で押さえて、あとは男子コンビに町戸高の面々などをまとめて織りこんでいく形。正直、特典とするにはあっさりしすぎていて、なんでもういい加減放送版をこれに差し換えないのか……という気はしますが、まあその分買った喜びが増したので、個人的には良し。
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