遂に開司は、自らの耳に仕掛けた機械に、身体的な変化を感知する装置が組み込まれていることを察知した。そして開司はここに至り、悪魔じみた起死回生の一策を導き出す。いちどトイレに下がった開司は、頭から血を流しタオルで押さえた状態でテーブルに戻った。対戦再開に当たって、開司が張ったのは、装置の針が鼓膜の遥か先を貫く18mm――死を賭した最後の戦いが始まる……
とうとうこの場面が来ました。……思っていたより穏当でした。まあ、テレビアニメでそんなものをダイレクトに見せる訳にはいかないので、肝心のポイントを黒塗りに、あとは周囲の反応で描くしかないのですが、ホラー愛好家としてはもっと激しくやって欲しかったかも。
しかし、さすがに溜めに溜めてきた部分なので、表現のパワーは充分。本当はここで決着してもおかしくないのに、まだひと幕あるという狂気の緊迫感。嗚呼、いいなあ。
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