『絶対可憐チルドレン』1st sense. 絶対可憐!その名はザ・チルドレン

 超能力者が多数存在し、その能力値において分類がなされ管理される社会。続発する超能力犯罪に対処するために創設された組織B.A.B.E.L.に所属する、最高レベルである7の能力を保有する3人の少女、薫・葵・紫穂――通称“ザ・チルドレン”は、だがその優秀さゆえに扱いづらく、直接の上司と反りが合わない。そんななか、秋葉原に出没した能力者の逮捕に赴いた3人だったが……

 OPを観た瞬間、「……どこの『プリキュア3?』」と首を傾げてしまいました。いや、時間帯からすれば低年齢層を意識するのは当然なのですが、この作品にこのOPは若干いただけません。素直にEDと同様、メインの3人娘を演じる声優に歌わせた方がましだったんじゃああるまいか。

 本篇も、原作を知っていると色々と驚かされました。原作では3人娘と皆本の絆がおおむね固まった段階から始まっている*1のに、このアニメ版第1話では出会いから描いている。原作ではかなり最近描かれたばかりのエピソードですし、状況もかなり異なります。ラストで曰くありげに現れた兵部の肩に既に桃太郎が乗っていますが、あれだってだいぶ経ってからやっと登場するものです。まあ、ある程度改定があるのは予想してましたが、桃太郎の登場とかは薫達の心境に大きな影響を及ぼしているので、その辺どうするつもりなのやら、と色々気になります。

 とはいえ話運びは決して悪くない。決め台詞のように子供向けの改変がある一方で、原作では3人と強い信頼の絆で結ばれるに至った皆本の人柄や聡明さがちゃんと描かれていますし、一方で初手からマッスル大鎌のようなやたら濃すぎる敵役を繰り出してきたりする大人向けの遊びも認められる。そうして小さなお友達大きなお友達双方に配慮したせいで妙な歪みが窺えるのが気に懸かるのですが、まあ今のところはさほど問題なし。

*1:そもそも読み切りと、短期集中連載のエピソードが最初にあったため。

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