どうして平日にハシゴするのかというと。

 空いているから席が取りやすいし、移動もスムーズに済むからだ!

 ……というわけで、耳から何かがこぼれ落ちそうなほど多忙ですが、1本なるべく押さえておきたいと思っていた作品が今週いっぱいで終了見込み、合わせて時間割を調べてみたところ、絶好のタイミングで移動が可能だったのを発見したので、またしても平日のハシゴです。雨が降っていなければ西新井で観ようと思っていた作品ですが、今週は連日生憎の雨模様なので、はなから六本木で観ることにして調べてありました。電車にて移動。

 まず1本目は、FLASHを用いた個人製作によるアニメだったのが、テレビシリーズ化、更に昨年には劇場版に発展し、恐ろしいことにそれが海外の映画賞獲得、カンヌ映画祭での上映とどんどん話が大きくなった挙句、満を持して登場となった劇場版第2弾秘密結社鷹の爪 THE MOVIE II 〜私を愛した黒烏龍茶〜』(DLE・配給)。これの蛙男商会がTOHOシネマズのマナームービーをずっと手懸けているためにいつの間にか親しんでしまって、ほだされるように劇場版に興味が湧き、先日地上波の深夜枠で前作が放送されていたのをわざわざ録画、ながらではありましたがそれを鑑賞してしまったので、いずれ観に行く気になっていたのでした。……前作を観た時点で解ってはいましたが、やー、緩い作品。シンプルな線と少ない作画枚数で量をこなしながら、ハチャメチャなギャグを盛り込んでいく。しかし時々真っ当なことを言い出したり、ギャグのためにけっこうちゃんと伏線を張ったりしているので、面白いことは間違いないのです。ただ、劇場で観る必要があったのかは微妙ですが。

 続くこちらが今日の本命。『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』のスティーブン・キング原作&フランク・ダラボン監督三度目の顔合わせとなったホラー大作、霧の中に棲まう“何か”によって閉じ込められた人々の恐怖と混乱とを描いたミスト』(Broadmedia Studios・配給)。いちおう衝撃的なラストを謳われているものの、先に観た某氏が「思いっ切り予想の範囲内」と言っていたので、却ってそれを確かめてみたくなって押さえることにしたのですが……うん、確かに、ホラー愛好家なら一回は考えることだよなこれ。ただ、そこまでの心象描写の巧さや映像・演出の洗練度は出色ですし、このアイディアをディメンジョン・フィルムズというメジャー・レーベルで発表してしまったあたりには充分意味があると思います。とりあえず、『グリーンマイル』みたいなのを期待して観に行くとえらいしっぺ返しを喰らうので覚悟が必要です。演出的にも、劇場で観るだけの価値はありました。

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