宇宙から帰還したバーディーは、メギウス捜査官から知らされたリュンカと宿主との分離法をもとに小夜香の救出を試みる。他方、つとむは小夜香を載せていった客船に飛び乗り、彼女を取り戻そうとするが、そこにいた彼女は既に発育したリュンカに半ば躰を囚われていた。まだ救えるかも知れないという希望を抱くつとむにバーディーが合流するが、ふたりを敵と見定めたリュンカは本格的に活動を始め……
前回時点までは依然として解決方法が提示されずどーすんだ、と思っていたら冒頭でいきなりその話が出て、一発で結末が理解できてしまいました。まあ、続篇があるというのにこの状態では原作と極端に隔たった代物になってしまうので、ある部分は予想通りでしたから、そこを考慮したら他になかったわけで。
だから、最後の行動はジーンとしつつも予測通りすぎてさほど感心せず、むしろ結局最後まで、オリジナルの要素は活かし切れなかっただけだったな、という印象のほうが正直強かった。少しぐらいは有田しおんの話が出てくるのかと思ったらまったく触れなかったし。成長したリュンカのヴィジュアルも、やたら凝っていた割には単調にしか描けておらず期待外れ。
個人的には、崩れつつも柔らかな絵柄を維持して、全体としては観られるヴィジュアルを維持していたのと、バーディー=千葉紗子が想像以上に嵌っていたので、決して強い不満は持っていないのですが、冷静に批評するとシリーズ構成のうえでも要素の扱いでも色々と物足りない出来だったと言わざるを得ません。第2シリーズは年明けぐらいになるようですが、その辺もーちょっと配慮して帰ってくることを願います。
しかし……来週からこの枠で『かんなぎ』なのか……。
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