読了報告

 きのう一日は作業を進められる状態ではなく、かといって無為に過ごすのは癪に障るので、早めに読んでおきたいけど手こずりそうな本を選んで一気に片付けました。来月22日に日本公開予定の映画『ブラインドネス』の原作です。……いや、案の定ハードでしたが、これは確かに傑作。固有名詞も財産も一切意味を失った社会、夫を守るために“白い病”の発症を装って隔離された女性だけが目撃する凄惨な世界。容赦のない想像力が描き出す悪夢のヴィジュアルが、けれど如何に普通の人間が“何も見ていない”のかをも表現している。なるほど、困難ではありますが映像化したくなるのも無理はない。

 で、原作を読んだうえで改めて予告編を鑑賞すると、思いの外かなり忠実に再現しようとしているのが解ります。すると……映画そのものもそうとう重い代物になっているかも。ちなみに伊勢谷友介木村佳乃が参加していますが、けっこう重要な役回りでした。

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