『地獄少女 三鼎』第二話 籠ノ鳥

 ゆずきと同じ団地に暮らす明は、山岡電器店の女性に淡い恋心を抱いていた。だが彼女は夫の虐待に遭っており、明と会話しているのを目にしただけで、それを理由に暴力を加えている。ある日、ただ電話に出なかったというだけで暴行を加える姿を見て、明はとうとう地獄通信にアクセスした……

 前回からして地獄コントが激しくお笑いになってましたが、更に輪をかけてコントになっていました。特にあいのとどめの刺し方。けっこう遅れて観ることになる人がいるみたいなので詳述は避けますが、絶対にあれは視聴者の年齢層、見誤っているとしか思えないぞ。

 しかし話の成り行きは前回同様、ほとんど無理がない。変に掘り下げて不自然なところを露呈するのではなく、シンプルにまとめているので、破綻を来したところがありません。本人の思い込みによる恨みがどういう結果を招くのか、というところに集中しているのは、変に主人公が悲劇に見舞われっぱなしであるより遥かに身近で説得力がある。やっぱり、そもそも最初からこういうのをやるべきだったんじゃなかろうか。

 私の意地悪な部分は、ツッコミどころが減って却ってつまらん……と言ってしまうところですが、しかし作画の質も含めて現時点では好意的に評価しているので、ネタとしては物足りなくても観るぶんにはストレスはなさそうです。問題は、さすがにこの“思い込み”や“一方的な恨み”だけではいずれマンネリに陥る可能性があることですが、とりあえず次回は毛色が違うようなので、ちょっと楽しみにしてみよう。

 しかし、BIGLOBEでの配信のCMを観ると、なんかきくりというキャラクターは根本的にギャグにしか使えないんだな−、という気がします。今回、本篇ではひと言しか見せ場なかったしな……あれもギャグだし。このシリーズではどういう役割を演じるつもりなのやら。

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