読了後、焼却せよ。

　本日も、ものすごーい楽しみにしていた映画が公開されるので、朝から電車にて劇場へ。TOHOシネマズ系列に組み込まれてからは２度目となるスカラ座へ――以前は、こっちが最初の１本になるかなー、と思っていたんですけど。

　作品は、コーエン兄弟のアカデミー賞受賞後第１作、ジョージ・クルーニーにブラッド・ピット他、名だたる俳優がＣＩＡの機密情報を巡って混戦を繰り広げるクライム・コメディ『バーン・アフター・リーディング』(GAGA Communications×日活・配給)。

　ひたすらお馬鹿なブラッド・ピットにエロ道を邁進するジョージ・クルーニーとか、そういう要素だけでも面白そうでしたが、実物は、観終わったあと口許が緩みっぱなしになり、それでいてうそ寒さも感じさせる、ブラックで知的なコメディでした。衝撃の結末、という惹句から普通期待されるものとは違ってる気がしますが、でもあれ以外言いようはないかも知れない。纏まりがないので駄目、という人もあるでしょうが、私はこれ、大好きです。