珍しく、月・火と立て続けの映画鑑賞。今週末は何だかイベントが立て込んでいるので、早めに観ておきたいものはさっさと拾っておくことにしたのです。夕方、電車にて日比谷のTOHOシネマズシャンテへ。映画サービスデーですらない平日、にしてはそこそこ客足がいいのは、先週封切ったばかりで、ちょうど少し早めに仕事を切り上げた人たちと被ったせいでしょうか。まあ、それでも昨日に比べたら天国みたいなものです。
作品は、『つぐない』のジョー・ライト監督最新作、LAタイムズのコラムニストと、故あって路上生活を送っている才能豊かなチェリストとの交流を描いた、実話に基づくドラマ『路上のソリスト』(東宝東和・配給)。
実話、しかも実在の人物たちの交流も“戦い”も現在進行形で続いているせいもあるのでしょう、フィクションにありがちな予定調和がないリアリティのある話運びが厳しくも心地好いです。あとこの監督、前作のときもうっすら感じていましたが、音の使い方や表現がとても巧い。実験的な趣向もあって表現としてとても豊かで、お話も大団円ではないけれど納得のいく締め括りをしている、秀逸なドラマでした。それにつけてもロバート・ダウニー・Jr.は微妙にダメな人が似合う。
観終わったあとは、寄り道もせずまっすぐに帰宅。つい1ヶ月ぐらい前は、このくらいの時刻に劇場を出るとすっかり暗くなっていたものですが、今日はほの明るかった。すっかり陽が高くなりました。
コメント