- 『Dr.HOUSE Season1 Vol.6』(GENEON UNIVERSAL ENTERTAINMENT)
観たのは一昨日ですが、報告し忘れていたので。
ちょーどこのあたりから地上波で観始めたものの、録画をしていなかったので、復習の意味を兼ねて借りました。恋人との甘い時間を過ごしていた少年が吐血、薬物中毒を疑われるなか、ハウス医師は鎮痛剤を禁じられたせいか、普段以上に荒い医療行為に出る第11話『依存症』。かつてコカインに手を出しながらも奇跡の復活を遂げた野球選手が骨折、骨の形成が出来ない症状のために治療が困難となる。ふたたびドラッグに手を染めたのが原因なのか、それとも……第12話『ドーピング』。
第11話は邦題がちょっとイヤらしい。患者の治療にかこつけて、ハウス医師が抱える問題に踏み込んでいった話なのです。とはいえ、私はこれを観て初めて面白さを知ったくらいで、病の謎解きも非常に見応えがある。様々な病名が提示されながらも、原因は普通の人でも知っているようなところにある、というのが興味深いのです。
第12話は、ある意味ぐるぐる回って同じところに辿り着く、という話。原因の設定はユニークなんですが、判明したとき一瞬拍子抜けしてしまうのは致し方のないところかも。このエピソードの見所は、部下で誰が最初にハウス医師の示唆する病因に気づいたか、という点と、冒頭からハウス医師が必死こいて確保していたチケットの行方です。このシリーズにしては珍しく、終始和む成り行きでした。
例によって劇場公開のときから気にしていて、観逃したのを嘆いていた1本。ボブ・ディランの人生を、人種も年齢も性別さえも異なる6人の俳優が演じた異色のドラマ。
情報だけ聞いたときは全員が“ボブ・ディラン”を、時代ごとに演じるのかと思っていたのですが、あくまで別の名前、別の人生を持つ人物として描いている。ただ、それがボブ・ディランの人生をもとにしていて、微妙にリンクしていく、という趣向になっています。単純にひとりの人物を複数の俳優が演じる、というのよりも重層的で面白い表現――なんですが、そもそも“ボブ・ディランの歌の世界と人生に基づく”という大前提を知らないと解釈することさえ出来ず、ぽかーんとするだけで終わりそうな。私はこういう発想、大好きですけど。
俳優はそれぞれの演じてきた傾向に合わせて配役がされていて、その辺も唸らされるところですが、やっぱり誰よりも完璧に“伝説のミュージシャン”になりきったケイト・ブランシェットのインパクトは強烈でした。ただこのパート、女性らしい線の細さも求められるので、思っていたほど意外ではなかった。
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