夕方、バイクにてお出かけ。向かうはユナイテッド・シネマ豊洲。本日鑑賞したのは、TOHOシネマズでは今年３回観たことがありますが、ここでは初めての3D対応映画です。『呪怨』シリーズの清水崇監督最新作、富士急ハイランドにあるお化け屋敷をモチーフにしたホラー映画『戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH』(Asmik Ace・配給)。
映画の出来のほうは……3Dの醍醐味は味わえるけど、怖さや物語の面白さ、という点ではかなりまずい仕上がり。そっちの詳しい感想はあとに回すとして、とりあえずTOHOシネマズとは異なる3D上映のシステムについて触れておきます。
採用しているシステムが違うようで、TOHOシネマズでは鑑賞後に出口で回収している3D対応メガネ、ここではそのまま持ち帰っていいそうです。簡素なのはいいんですが、しかし普通の眼鏡着用の人間にはやっぱりかけづらい。普通の眼鏡のノーズパッドに当たる部分をブリッジに引っかけておくことでいちおう支えられるんですが、油断するとずれるし、そもそも焦点が狂ってしまうようで、被写体が手前に近づくほどぶれて見える。この欠点はTOHOシネマズで採用している眼鏡でもあるものですが、とにかく観ていて苛々しますし、目が非常に疲れる。
盗撮に悩まされている映画業界では、ビデオカメラで撮影することの出来ない3D方式の普及、発展に努めているそうなのですが、そのためにちゃんと劇場に観に来る観客に色々負担を掛けるのはどうなのか。映画の出来もそうですが、わざわざ設備を整えてもその醍醐味が味わいづらい、観ていて辛くなる、というのでは、却って映画離れに拍車をかけるだけのように思います。とりあえず、普通の眼鏡の上からでもストレスなく着用できる3D対応メガネの開発は火急の課題ではなかろーか。少なくとも今のシステムでは、よほど観たい映画でもない限り敢えて3D方式で、とは考えません。
でも、今回頂戴した3D対応メガネは、なるべく保管しておいて、TOHOシネマズで導入している上映方式でもちゃんと3Dに見えるのか確認してみよう、とか思ってたりして。もしこれで観ることが出来るなら、逆もまた可能となり、いちばん観やすいのを自前で用意する、という方法も考えられるわけですから――そこまで年がら年中3D映画が上映されるような状況にはとーぶんならないとは思いますけど、ね。
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