10日間不眠に悩まされた挙句、睡眠薬を一瓶呑んで運び込まれた女性。だが診察中に反応を失うなど、彼女の状態は刻一刻と悪化していく。そんな中、キャメロン医師がフォアマン医師に論文のテーマを借用されたことに立腹、ふたりの関係も悪化の一途を辿り、治療に微妙な影響を及ぼす……
キャメロン医師とフォアマン医師の対立、というこれまでにない成り行き。まあきっかけを作ったのは例によってハウス医師ではありますが、ふたりのいがみ合いを面白がりながら探求に努めるハウス医師の姿が、深刻なはずのに滑稽です。
しかし今回、いちばんの見せ場は、移植が必要になった患者のために、患者の恋人に臓器の提供を打診する場面でしょう。ハウス医師のある意味桁外れた人でなしぶり、助けるためなら手段を選ばないという意思がよく伝わります。
前の話と較べるとこちらの病の原因は、誰しもいちどは名前を聞いたことがあるもので、おいおいそれって大事じゃないんか、というのをあっさりと処理しているのにも驚かされますが、真相自体のインパクトが強い。しかしそれにも増して、人間関係の複雑さを感じさせる締め括りが秀逸です。実のところ、キャメロン医師とフォアマン医師が対立したところで、ハウス医師がマイペースを保っているうちは脚を取られることなどないわけで、何故今回の話に絡めたのか、というのが途中から疑問に思えるのですが、その理由はこの結末で明らかになります。
さて、新年の2本立てラッシュはこれで終わり、本日からは通常営業、週1話のペースに戻ります。なんか意地になって徹夜を繰り返していましたが、そんな生活もこれで終わり……かと思いきや、本日も放送終了は午前4時近くなのでありました……。
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