春休みも間近に控えた頃。期末試験のグラマーで赤点を取ってしまったゆのは、宮子や先輩ふたりにも手伝ってもらって、追試のための勉強に励む。(真っ赤点)/新学期を前に、ひだまり荘の空き部屋が久々に埋まることが判明。大家さんにも動員されて、新入生を迎えるための準備に明け暮れる4人であったが……
前期は二期目にして本当の第1話をやるというけっこう革命的な真似をしてましたが、今回は普通に新人ふたりが加わるまでを描いています。時系列をシャッフルすることなく、直前の話を置いてシリーズの雰囲気を押さえたところで、新人登場の話に持っていく運びはシンプルだけど解り易い。
この新人初登場回は原作でも個人的に好きなエピソードです。大家さんが砂を吐きそうになる沙英とヒロのラヴラヴっぷりとか、あまりに神憑りなすれ違いの挙句、気の毒ななずなの佇まいが素敵。前に沙英とヒロの喧嘩回でやったような派手なカメラの動きがちょっと合っていない感じはありますが、その辺のアグレッシヴさを初回で繰り出してくれるのもいい。
原作では4人組と新人との出逢いの場面が省略されていましたが、アニメ版ではそこを補完してます。必ずしも必要のないシーンではあるんですが、そのお陰でアニメ版ならではのまったり感、居心地の良さに新人が早速と組み込まれている。
初回は文句なし、というか想定通りの仕上がりでした。気になるのは、このあとの時系列の崩し方です――このシリーズに“別れ”はいまいち似合わない、やるとしたら本当に最後のときしかないと思われるので、沙英&ヒロが卒業を控えるあたりの冬をどう描くのか。
OPも相変わらずいい感じです。EDは、最後まで動きがないことに逆に驚きましたが、今回の時点で既に工夫の影が見受けられる。たぶん、毎回窓の状態やシルエットが変わるはずです。とりあえず左下に注目しておこう。
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