『ひだまりスケッチ×☆☆☆』第3回 4月8日〜9日 決断/12月10日 カップ小さいですから

 入学式に続いて、ゆのたち在校生も始業式を迎えた。美術科はクラス替えがなく、ゆのと宮子の担任もそのまま吉野屋先生が受け持つことに。2年生は強化授業の選択があり、ゆのは3つの科目のどれを選ぶかでしばし悩んでしまう。紆余曲折の末、やっと結論を出したゆのの脳裏に蘇るのは、沙英が赤本を選ぶ現場に遭遇した冬の出来事だった……

 どーも今回のOPははまいち動きが足りないなー新米ふたりもいまいち出て来ないし、と口に出さずとも不安を覚えていたら、3回目にしてヴァージョンアップ。新人も含めて動く動く。カラフルだけどしっかりした色遣いで、旧シリーズの雰囲気を踏襲しつつもいっそう完成度を高めた感じ。見ていてワクワクしました。

 このシリーズ、キャラクターの表現は常に安定しているほうですが*1、現時点でまだ高いクオリティを維持しています。相変わらずトーン調のシンプルな背景も使う一方で、従来より丹念に背景を描いている傾向もあって、少し親しみやすくなりました。

 前回同様に、新学年から前年へ、という構成も、主題を一貫させることでひと繋ぎのエピソードと捉えられるようにしていて巧い。原作に付け足した部分が少し説明的という気はしますが、Bパートのほうはそれがいい具合に奏功してます。それにつけても夏目……報われない三角関係よのう。

 そして今回、ちょっとドキッとしたのは、原作で個人的にいちばん気になっているのに、ある事情であっという間に退場してしまった人がちらっと姿を見せたこと。そしてこの時点で、今シリーズの締め括りがちょっと見えてきたように思いました。……と、とりあえずは想像して愉しむ。

 次回は予告からすると新学年エピソード1本で行くようです。初回から私が目をつけていたところに触れるみたいで、愉しみ。

*1:壮大なポカもあったらしいが。第1期の富士山とか、第2期特別編とか。

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