週末に観に行く映画は、基本的にはその日封切りの作品を優先します。今日も今日で、『ハート・ロッカー』旋風に押されて無冠に終わったけど世評は高かったアレとか、最悪の読後感で知られる小説の映画化作品とか、早めに観ておきたい映画がいくつか封切られているため、出来ればそちらを優先したかった。しかし、どーしても新宿に立ち寄りたい理由が出来てしまい、新宿では観たい映画の封切りがない、或いは敢えて後回しにしたい映画しかなかったので、気になっていたけれどなかなか押さえに行くきっかけが掴めなかった作品を選びました。
そんなわけで訪れました、新宿歌舞伎町映画街……という名称はもはや昔の話、今や東急レクリエーション系列の4スクリーンしか営業していません。ただ意外にも、窓口も劇場内も朝一番の回としては珍しく人の入りはよかった。恐らく上映作品が、韓国の人気ミュージシャン主演だったからでしょう――正直、こんなに女性率が高いとは思ってませんでした。年齢層も微妙に上気味だし。
鑑賞したのは、『Vフォー・ヴェンデッタ』のジェイムズ・マクティーグ監督第2作、闇に潜む暗殺者組織と、そこから離脱した青年との熾烈な戦いを描いたアクション『ニンジャ・アサシン』(Warner Bros.・配給)。
ハリウッドが作るニンジャ映画、と聞いただけで首を傾げる人も多いでしょうが、別物であることは製作者も自覚していることが解る作りですし、手裏剣や鎖鎌、そしてニンジャならではの驚異的な身体能力、という設定を活かしたアクションとしては充分に完成されてます。お話もシンプルながら見せ方に工夫があって良し――最後のツッコミどころがちょっと強烈だったのが残念ですが、その点も含めて楽しめるアクション映画でした。尋常でない血飛沫の量が祟ってかR-18+とべらぼうに高いレートが設定されてますが、そこに抵抗がなければお薦めしてもいいと思います。
劇場を出たあと、歌舞伎町にわりと最近出来た讃岐うどんの店で昼食を摂り、それから本来の目的を果たしてきました。
これだ。
……劇場公開当日までの限定展示と聞いたので、唯一出かける機会である今日に合わせるしかなかったのです。強者は各キャラクター1枚ずつ撮影して帰還したそうですが、土曜日の新宿では人通りの途切れるタイミングを計るだけで精一杯です。様子を窺ってたら、親に並んだところを撮ってもらっている子供もいましたので、あんまり居つくと迷惑極まりありません。全体図を撮影しただけで撤退しました。
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