珍しくヒロが朝早く起き出してきた夏の日。一所懸命栽培したトマトが遂に実った。スケッチしたり撮影したり、実をもぎながら想い出を振り返ったり。偶然現れた大家さんも招いて、ゆのたちはトマト料理を味わうことに……
最終回、とは思えないくらいゆったりまったり。最初の頃に植えたトマトの成長を軸に、新１年生２人がひだまり荘にどれほど馴染んだか、を描いた話になってます。今期、構成的にあまり派手な工夫はしていないので、あまり解きほぐす愉しさがなかったのが残念ですが、この微温的な感触はひだまりらしくていいかも。
今期は何となく穏当になっていた感のある演出も、さすがに最後は少し力が入ってます。映像もちょっと丁寧で、最後、宵の明星を眺めるシーンの色遣いなど、本当に夕暮れの雰囲気が濃密で惚れ惚れとするほどでした。
随所にわざとらしさはあったものの、そういうのもアニメ版『ひだまりスケッチ』の持ち味なので、シリーズの最終回としては相応しい仕上がりだったと思います。
……しかし、本当に終わった気がしません。キャラクターが定着したので、また時系列を崩しての第４期がすぐにでも始まりそうな気がする……。
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