新耳袋トークライブ72

 昨晩は今年2度目のトークライブでした。諸々作業が詰まっているので、簡単にご報告。

 夏が近づいて急激に増えてきた宣伝を済ませてから、第1部は例によって例の如く、すっかりお馴染みとなった新耳Gメンによる報告。今年は規模が大きくなっているため、取材の量も尋常でないそうです。

 その中から今回お披露目されたのは、確か昨年に報告された、深夜に突如グランドピアノが現れ、1曲披露して消える、という凄まじい出来事の舞台となった某所への潜入報告。まあ、基本的には本気で怯えている一同の姿を愛でるだけなのですが、飛び込んでいるところが本物で、かつ可能な限り挑発を試みているお陰が、確実にひとつやふたつ、変な現象を記録してきているのは優秀です。今回も、はっきりとピアノや演者を映しているわけではありませんが、本当にそういうことが起きているのでは、と匂わせるものを記録していました。詳しい内容はたぶんこの夏に発売される新作に収録されることでしょう……と書いてはみるものの、法的にどうか、という飛び込み方や撮影の仕方をしているので、もしかしたら書籍での言及のみになるかも。

 ちなみに今週は、怪談好きなら誰しも知っているあそこに突撃を試みるそうです。そのせいで新耳Gメンの中心人物であるギンティ小林氏や、映像版のプロデューサーであるKING RECORDSの山口幸彦氏はだいぶ凹んでいるとか。……無事の生還を願います。いや、ある意味では無事じゃ困るんでしょうけど、ご本人たちにとっては。

 第2部まで映像の報告に費やし、第3部から本格的に怪談。まずは、先日千秋楽を迎えた舞台版新耳袋の裏話。関係者おふたりが登壇して事情を語ったのですが、まあ案の定というか、色々あったようです。稽古まではそこそこ無事に進んでいたのに、本番が始まってから色々起きる、というのがさすが。

 そして最後に、木原氏のひとり語り。今回は珍しく、夏を待たずに『九十九怪談』を脱稿したそうで、出力を終えてすっきり忘れてしまった、と言い訳してメモではなく刷り出しを手に思い出しながら語っておられました。しかし、去年は取材が充実していた、と誇るだけあって、いずれも短いながらインパクトは強烈。ただ、色々開陳されたなかで、けっきょく私の記憶にいちばん鮮烈に刻まれたのが最初の話だったのは……疲れで眠気が募っていたからだろうな。何とか最後まで起きてはいましたが。

 なお、会場であるLOFT/PLUSONEでは“公式海賊版”なるDVDのリリースを開始しており、その1本として新耳袋も、昨晩のイベントから発売されました。せっかくなので早速購入、帰宅後ちょこっと鑑賞。収録されているのは昨年最後の回で、粒が揃っていただけあって見応えがあるのですが……もろもろの事情で、木原氏の話に頷く役割で壇に上がっていた人の顔が出せないせいで、ずーっと画面右側に“新耳袋”という文字とエピソードの題名が表示されっぱなしなのに苦笑しました。あと、固有名詞を言っているところを潰すのはいいんですが、口元も隠した方がいいと思う。

 店頭では900円、ネット通販でも980円で購入可能なので、興味のある方は http://www.loft-prj.co.jp/kaizoku/ にアクセスしてご注文を。……現時点ではまだ『新耳袋』の情報は掲載されていない模様ですが、数日中には何とかなるでしょう。

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