それでも週末は映画鑑賞。

 本当のところ、作業が詰まり気味のため、今月は『冷たい雨〜』を最後に劇場での映画鑑賞はしないつもりでした。が、どうもうまく乗りきれず気分が腐っていたのと、ここに来て無性に行きつけの蕎麦屋で食事がしたくなり、あそこまで自転車で出かけるなら映画も観てきてしまえ! と意を固めて、朝から自転車でお出かけ。天気予報の推移が一昨日に似ているのが不安でしたが、食事を済ませたらとっとと帰ればいい。

 というわけで『TRICK3』以来となる西新井にて鑑賞したのは、日本映画界に燦然とその名を刻むアンチ・ヒーローの“最期”を、『闇の子供たち』の阪本順治監督、SMAP香取慎吾主演で描いた大作時代劇座頭市 THE LAST』(東宝・配給)

 世間的には香取慎吾の市、しかも“THE LAST”と銘打っていることに首を傾げる人も多かったようですが、私は阪本順治監督というだけでかなり期待してました。観れば期待通り、泥臭くて無様で、無常観の漂う非常にいい時代劇となってました。ちょっと解りづらい要素もあるように感じましたが、そこも含めた不条理さが市という男の業を浮き彫りにしている。香取慎吾も想像以上にこの死出の道行きに就いた市にハマっていて良かったのですが、個人的に石原さとみの使い方に脱帽しました。ある意味お得な役柄。

 満足感に浸りつつ劇場を出て、行きつけの蕎麦屋へ足を向ける。映画館まで行く道中、通りかかった小学校では運動会をやっていて、最近は夏前の運動会も定着してるような気がする、そういえば『笑っていいとも!』のテレホンショッキング、来週月曜日は「学校が振替休日だから」という理由で加藤清史郎が出演する運びになっていたけど、あれも運動会かなにかかしら、などと考えつつペダルを漕ぎ、到着してみたら。

 孫の運動会のため臨時休業、という貼り紙がしてありました。

 ……うん、それは仕方ない。手懸かりがあったのに予想していなかった私が悪い。大人しく引き返し、自宅の近所で昼飯摂りました。ああでも落ち着かないから近いうちにもー1回来る。ちゃんと開いているのを電話で確かめてから。

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