週末恒例の映画鑑賞、今日は迷う理由がありませんでした。私はこれの公開を去年からずーっと待ってたんだ!
今日あたりは梅雨らしく雨に祟られるのでは、と前日までは電車での移動を覚悟していたのに、いざ当日になってみると、むしろ心地好い快晴。もはや流されるように自転車にてお出かけです――これがあとで思わぬ事態を招くことになるとは予想もせず。
チケットは既に確保してあるので、劇場入りはギリギリでいい。それまでは、久々にゆっくりと書店で探しもの……しかし、ちょっと時間の経った新刊は、もう見つかりにくくなっていたりする。とりあえず3冊だけ確保して撤退。
そして赴いたのは銀座テアトルシネマ、鑑賞したのはスウェーデン産のヴァンパイア・ホラー、いじめられっ子の少年と闇の世界をさすらう吸血鬼の少女とのおぞましくも美しい交流を描いた『ぼくのエリ 200歳の少女』(Showgate・配給)。
海外での評価がものすごく高いのでほとんど不安を抱くこともなく鑑賞したのですが、いやもう、噂通りの傑作。実のところアウトラインはごく素直、構成素も本来の吸血鬼もののそれに従っているのですが、組み立てが丹念ですし、最近見過ごされがちな特徴もうまく活かしているので、オーソドックスなのに新鮮。北欧の郊外の町を舞台に、雪景色を背景にした描写は、少年少女の繊細な交流も、吸血鬼のおぞましい狩りの光景でさえも美しく魅せていて、映像的にも優れている。ここ数年で最も美しい吸血鬼映画、と断じても決して言い過ぎじゃないと思います。断固お薦め。
鑑賞後は自転車でちんたら帰宅……と思ったら、どうも前輪の様子がおかしい。パンクしたのかも、と思いつつ、それでも空気さえ入れれば何とか移動は出来るので、近くの交番で空気入れを貸してもらったのですが、いくら補充してもすぐに抜けてしまう。どうもバルブがおかしくなっているらしい。来るまでは保ったのに。
お巡りさんに、近くに自転車屋がないか訊ねたところ、あるのは一軒だけ、開いているかも不明。なんて不便な、と思いつつ自転車を押して訪れてみたら、“本日の修理は終了しました”“当店で自転車を購入した方だけ受け付けます”……やむなく自宅に連絡して、自動車で運んでもらいました。結果として、いつも以上に疲れた……。
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