昨日の続き。
夏の盛りの怪談イベントということで大人気だから……というわけではなく、単純に発売日にちょっと出遅れてしまったため、久々に3桁台になってしまった整理番号での入場でしたが、どーいうわけか自然と押しこまれる形で、ステージ正面ほぼ中央の2列目、という普通に考えると良すぎる場所に陣取ることに成功――ただ、あまりに座席の密集したこの会場では、途中で用足しに出ることを考慮すると、中央付近は必ずしもいい席とは言い難い。でもまあ、あんまりあることではないので、素直に楽しむことに。
夏場恒例の宣伝ラッシュのあと、最近はすっかりレギュラーと化した新耳Gメンの面々が、先日リリースされた『怪談新耳袋殴り込み!<東日本編><西日本編>』でカットとなった映像を再編集してお披露目。「怖くない」とか「狙いすぎ」という評が多いので、実際にはもっと怖かった、というのを示したかった、とギンティ小林氏は語ってましたが……うん、やっぱり怖くないぞ。木原浩勝氏にも色々突っこまれてましたが、三十代以上の野郎しかいないというのに、やってることは大学のバカなサークルのノリでした。ちょっと気になる映像もありましたけど、基本的なノリはまるっきりのバカ。当人たちが怖い想いをしていて、勇気を振り絞ってるのは認めますが、細部でイタズラやバカノリが先行しているので、それで観てる方に「怖がれ」と言われても無理というものです。……愉しいのは事実なので、ある程度はふざけてもいいんですけど、限度はあるよね。取材の怖さ以上に、編集している豊島監督ら裏方の皆さんの苦労が忍ばれます。
妙に長引いた第1部から休憩を挟んでの第2部では、新耳Gメンに新たな突撃先の提案ついでの怪談に、最近仕入れたばかりの細かなエピソード。この突撃先の結果にはすごく興味が湧きます。
そしてもういちど短めの休憩を挟んで、最後の第3部では久々の長篇怪談。これは素晴らしかった。『新耳袋』ファンにとってはお馴染みの要素が重要な鍵を握っているのですが、それが解き明かされる過程が実にスリリング。怖い、というよりは実に面白いエピソードで、終盤眠気が募る時間帯であったはずなのに、最後まで聴き入ってしまいました。これは近々発売する木原氏の新著に収録されるそうなので、怪談好きは期待していーと思います。
終了後はすぐさま帰宅し、例によって日中は寝て過ごしました。
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