鑑賞報告

 お出かけ前に、積んでいたDVDを鑑賞しました。4年前、あの出来事から5年を経てイギリスのテレビ局が製作したドキュメンタリーです。

 2001年9月12日、ある地方紙のトップを飾った衝撃の写真が、以降ほとんど採り上げられなくなった理由、そして映っている人物の正体と、それを探る意味を問うことで、あの事件との向き合い方を問うています。単純に眺めると無意味なドキュメンタリーですが、インタビューを受ける人々の言葉や表情から、ああいう大事件が齎す影響の重さ、多様さが窺い知れます。観る側の一部にとってはいちばん関心のあるポイントについては答を出していませんが、だからこそあの事件のある断面をうまく切り出している。好篇。

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