昨晩までに鑑賞、プリキュア第2期シリーズです。ふたたび胎動するジャアクキングと、同時に復活を遂げるプリキュアに、謎の新入生が絡む第1話から第4話まで。
とりあえずOPを観ての第一印象は――「予算が増えたな?!」でした。アレンジが壮大になってるし、作画枚数も力の入りようもぜんぜん違う。前シリーズの最終話がやや緩んだ感じになっていたのと較べると、いったいどれだけこちらに力を傾注したのか、と思ってしまうほどです――ただその分、EDは随分うまい具合に省力化した、という気がしましたが。
とはいえ本篇のほうも、バンクの質が上がってますし、長老や石の番人がいい具合に暴れているので、全体に面白くなっている。前シリーズで呼吸が把握出来たので、その線に沿って本格的に膨らませる段階に入った、という印象を受けました。
――で、勢いに任せて第2巻も観てしまいました。実はこちらは今日、別の作品を借りに、いつもとは違う店に立ち寄って、ついでに手に取ってしまったのだったり。いやだって、前巻で肝心の新しい戦士が誕生する! という一歩手前で次回に続く、になるんだもん、消化不良でしょーがなかったのよぉ!!
第2巻はシャイニールミナス誕生から、彼女が自分の立ち位置に馴染むまでを描いた実質的な連作です。
第1シリーズもそうでしたが、このシャイニールミナス=九条ひかりを巡る描写も、あとのシリーズから遡って鑑賞している私にはかなり興味深い。変身するための相棒となる妖精が、前シリーズでプリキュアのブースターを務めたポルンだということもあってか、彼女が“戦闘可能なブースター”みたいな位置づけになっている、というのは当然として、彼女のキャラクターが『プリキュア5』でのミルキィローズに繋がっているように読み解けます。
また、第1期と比較して考えてみると、九条ひかりの登場の仕方は、まるで第1期後半の新しい敵誕生のくだりをひっくり返したように映るのも面白いところ。あちらは、普通に人間世界に溶け込んでいた闇の戦士が、覚醒と同時にその痕跡を失いましたが、今回は本来存在しなかったところにひかりが溶け込んでしまっている。
立ち位置にはあっさり馴染んでいるくせに、過去がないせいで言動がやや浮世離れしているから、結果としてポルンや『フレッシュプリキュア!』のせつなのような“子守り”めいた描写が紛れているのも面白い。シリーズ通しての手癖のようになってるんだな。
……しかし、シャイニールミナス誕生と同時に、前巻でなぎさたちを散々引っかき回した長老&石の番人が光の園に撤退しているのが笑えます。こいつらが居座ると、間違いなくなぎさたちの日常シーンを侵蝕する、と気づいたかのような。
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