フリーパス最後の日はフリーダムな2本立て。

 昨年末に取得したフリーパス、本日で期限が切れます。もともと多忙でなかなか時間が取れなかったところへ、この1週間はパソコンのトラブルからの復旧などで手が空かず、あまり本数をこなせませんでした。観たかった作品もまだ残っていますが、とりあえず土曜日だし、封切り優先で鑑賞することに。

 朝から訪れたのは、TOHOシネマズ西新井。今日は話題作の公開などもあってか、いつになく混雑しており、お目当ての作品も、チケットカウンター後ろの掲示板で既に空席少なめを示す△のマークがついていた。まあ、私はいつも前方なので基本的に問題はない――その代わり、客の数が増えると、それだけマナーの良くない客も増えるのが困りものなんですけど。

 鑑賞したのは、ブルース・ウィリスジョン・マルコヴィッチモーガン・フリーマンヘレン・ミレンなど錚々たる面子が、引退したプロフェッショナルに扮し、自分たちを狙う陰謀へと牙を剥くアクション・コメディRED/レッド』(WALT DISNEY STUDIOS MOTION PICTURES. JAPAN配給)ブルース・ウィリスはともかく、普段なかなかアクション映画には出ない面子を揃えたユニークな作品だったので、期待していたのですが……ちょっと期待からずれてました。もっと爽快なアクションを繰り広げるのかと思いきや、スパイを題材としたエンタテインメントに、少しひねりの利いたユーモアを盛り込んだ感じです。構成は巧みだし、何より俳優たちが愉しんでいるのが画面から滲んでいるので悪い印象は受けないんですが……うーん。とりあえず、動きの派手さには期待しないように。

 観終わったあとは、今年に入って以降なかなか立ち寄れなかった行きつけの蕎麦屋にて昼食を摂って帰宅。これでフリーパスでの鑑賞はおしまい。

 ――の、つもりだったのですが、やっぱりどうも抑えられず、少し眠ったあとでまたしても自転車で出かけてしまいました。同じ西新井に赴くのはちょっと業腹だったので、日比谷にあるTOHOシネマズみゆき座へ。

 そうして鑑賞した本日2本目は、『交渉人』のF・ゲイリー・グレイ監督と『ソルト』のカート・ウィマー脚本、妻子を殺された男が、司法取引によって軽い罰で解放された犯人と、その裁きに荷担した制度に挑むクライム・サスペンス完全なる報復』(Broadmedia Studios配給)

リベリオン』も手懸けたカート・ウィマーの脚本なので楽しみにしていたのですが、こっちも観終わっての印象は、うーん。先読みが出来ず、観ているあいだは面白いし、主題とその扱いも深いのですが、この仕掛けとはいささか不釣り合いだった気がします。多少観念的になったとしても、もっと主題を掘り下げる趣向を考えるべきだったかも。とはいえ、100分程度の尺を牽引し続ける力はあります。

 2本目は急遽今日観ることにしたものなので(昨日までは、諦めて来週以降お金を払って観るつもりでした)意図せざる2本立てでしたが、両方とも期待からはずれていて、でも映画としては充分に面白かった。そして偶然にも、ある意味で“フリーダム”な人たちが中心になっている作品だった、という考え方をすれば、一貫した選択にもなっている。

 というわけで、来週からはまた普通のペースに戻ります……って、普通のペースがどのくらいなのか自分でもよく解りませんが。ただ、少々作業が詰まっているので、本数は減らし気味になるかも。下手をすると、大半が午前十時の映画祭上映作品になるかも……

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