朝から予定が狂ってしまった。

 本日は、今年最初の待望作の封切り日。当然、朝から駆けつける――のはいいのですが、諸般事情から、夕方に打ち合わせの予定が入り、いつも通り仮眠を取ることを考えると、早めに観て帰宅せねばならない。最悪諦めようか、とも思っていたのですが、ユナイテッド・シネマ豊洲でかなり朝早くに初回を設定していたため、これを利用させてもらうことに。土曜日は所用で出かけるのが早い両親よりも早めに、自転車にて昨日と同じルートを辿って豊洲へ。

 ……が、観られませんでした。

 開映ギリギリに間に合うように出かけたのですが、色々あって出遅れ、その後の対応にうんざりして観る気も失ってしまった、という。一時はもう豊洲に観に来るのは金輪際やめようかしら、とさえ思いましたが、ひとまずフォローはしてもらったので、ほとぼりが冷めた頃に訪れることとします。何にせよ、お願いですから、新商品のレジ登録はオープン前に済ませてください。

 非常に楽しみにしていた作品なだけに意気消沈し、何をする気にもなれず、そのままいちど自宅へ。昼食のあと、休憩も含めてしっかりと睡眠を取り、夕方に池袋へ。午前中に体力を消耗したので、今度は電車での移動です。

 打ち合わせ、と言っても用件は多くなく、どっちかと言えば、新しい作業で手伝ってもらう某氏と、取引先の某氏とをいちど引き合わせる、というのが主目的。その意味では、話も合っていたようなので一安心でした――でも、私ももう少し実のあることを言えれば良かったんですが、まだ若干、午前中の不運を引きずっていたこともあって、大した話は出来ず。

 2時間ほどお話ししたあと、ご一緒したお二方と駅で別れ、私は駅を挟んで反対側にあったシネマサンシャイン池袋へ――どーにも不完全燃焼で仕方なかったので、もし時間があまったら、とスケジュールをチェックしておいた、別の作品を観ることにしたのです。ちなみにこの劇場、約5年半ぶりの訪問でした。ご無沙汰しすぎだ。

 急遽鑑賞した、といっても本当はこれも、先週の土曜日に観るつもりでいたのが、体調不良で先送りにしていたものだったりする。往年のTVホラー・ムーヴィーを、『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロが製作と脚本を兼任、コミック作家出身のトロイ・ニクシーにメガフォンを委ねてリメイクしたダーク・フェアリー』(Face to Face×Pony Canyon配給)

 これは大変良かった。すごーく道具立ての古めかしい、しかし堅実に緻密に築きあげられたゴシック・ホラーです。怪奇映画の匂いと、緊張感のある演出が巧く噛み合って、味わい深い作品になってます。定型通りのようでもあり、どこか逸脱したような結末もいい。快く期待に応えてくれて、午前中の不本意な想いが消し飛ぶくらいの良品でした。

 シネマサンシャイン池袋では、ビル壁面に『ダーク・フェアリー』のかなり大きな展示をしていて、感想に飾るために写真撮影をしよう――と思ったのですが、何せサンシャイン通りにある劇場ゆえ、22時近くなってもまだまだ人通りがある。何とかひとの切れ間を狙って撮影しましたが、けっこう時間がかかってしまった。

 家に帰り、ひと息ついて、入浴したりしてようやくこの記事に手をつけられました。当然ながら映画感想を書く余裕なんてありゃしません。

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