先月末から昨日までに鑑賞したものについてまとめて言及します……早い話が、映画以外は触れるのを忘れてたので。
- 『ほんとにあった!呪いのビデオ29』
- 『 同 31』(いずれも、BROADWAY[発売])
現在に繋がる児玉和土演出体制が整ったころの作品。もうこのあたりからはクオリティが下降線を辿りはじめた、という認識だったんですが、いま観直すとそうでもなかった。シリーズものの構成には色々と思うところがあるものの、単品のネタはけっこう粒が揃ってます。31のほうの長篇ネタも、久々に「まさしく“呪いのビデオ”!」というイメージで、観ていてかなり来るものがある……言いたいことも色々ありますが、最近のものに比べれば、ずっと普通に面白い。
2002年夏に開催された単独ライヴの様子を収録した作品。傑作選にも収録されているネタが幾つかありますが、これに先駆けてリリースされた『private stock』もそうだったように、再演とオチの違うものがある。本当にストックからランダムにまとめられたような『private stock』に比べると、構成まで考慮したこっちのほうが完成度は高い……とはいえ、まだライヴ映像をリリースするということを真剣に考慮していなかったからなのか、音声が途切れたのを別の音源で補填したような箇所もあったり、とやっぱり状態は良くないのが残念。思わず、手許にある最近のライヴDVDをもういっかい鑑賞してしまうくらいに、映像的には勿体ない仕上がりでした――いや、ネタは本当に面白いんですけどね。
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